腫瘍研究部会

　令和7年4月より近畿産科婦人科学会腫瘍研究部会の代表世話人を務めさせていただいております、大阪公立大学の角俊幸でございます。
 
　近年、婦人科腫瘍領域においては、がんゲノム医療の進展や分子標的薬・免疫療法の臨床応用、さらにはAI技術やマルチオミックス解析を活用した診断・治療の個別化が進み、臨床現場にも新たなパラダイムが到来しつつあります。一方で、依然として治療抵抗性や再発といった課題も存在し、各疾患ごとの特性を踏まえた集学的かつ実践的な取り組みが今後ますます重要になってくると考えられます。
 
　第111回の腫瘍研究部会では、『子宮頸癌の治療成績』をテーマに取り上げることといたしました。子宮頸癌に対する手術、放射線療法、化学療法、免疫療法など、それぞれの治療法に関する臨床経験や成果、今後の課題などを幅広くご発表いただき、活発な議論を通じて本疾患の治療の質をさらに高める契機となればと願っております。また、本研究部会での成果が論文化され、婦人科腫瘍学の発展に寄与する貴重な機会となることを願っております。
 
　今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
 

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