医療保険部会

　このたび、近産婦医療保険部会部会長を前期に引き続き拝命いたしました西尾幸浩です。 医療保険部会は旧称社会保険部会として多くの先生方により長年にわたり精力的に運営されてきました。

　本部会はレセプト審査に直接関わる各府県の国保、社保審査委員を中心に組織されており、日常の審査から生じるさまざまな疑義について各委員が精力的に討議を行い、診療の現場で活躍されている先生方の医療が診療報酬の上で適正に評価されることを目標としています。

　そのために、1）2年に1回行われる診療報酬改定について、新たな改正や収載項目などについて、日産婦医会医療保険委員会での討議事項を会員に周知する、2）現行の診療報酬体系についての改善や、新規要望項目について各種ルートを通して中央への働きかけを行う、3）日々の国保、社保のレセプト審査上の疑義について、現状に即した基準を委員会で討議し検討する、といった活動を行っています。

　診療報酬改定時には、本部会にて近産婦社会保険要覧を編集刊行しており、直近の冊子は令和4年６月に全会員にお届けしています。冊子内の緑のページには「申し合わせと留意事項」として最新の保険審査上のルール等が記載されていますので、どうかお手元に置いて活用してください。

　現在、レセプト審査には国策にてAIの導入が着々と進められています。

　AIによる審査を進めるためにはコンピュータが理解できるデジタル的な判断基準が必要となりますので、その流れを反映して「支払基金における審査の一般的な取扱い」として多くの審査ルールが次々と公表されています。しかしそれぞれの患者さんの医療の不確実性と日々相対するわれわれ臨床医にとっては、画一的ルールとは相容れない部分が多くあります。患者さんをまもるために現場の産婦人科医の声がこれまでにも増して重要になってきています。どうぞ会員の先生方のご協力をよろしくお願い申し上げます。
 

部員名簿

役員一覧